アカボシゴマダラ奄美亜種 飼育①

アカボシゴマダラ

卵で持ち帰って、初齢から同じ食草を食わせるのが無難( ✌︎’ω’)✌︎

アカボシゴマダラ奄美亜種 幼虫の成長記録

卵から初齢まで

 1号ちゃん(以下Aライン):7月6日採卵、12日に孵化してしまう。卵の期間は5〜6日。↓ホテルで孵化してしまったの図orz。管理温度はホテルのエアコンで25℃程度だったと思う。

孵ってしまった初齢

 ↓初齢幼虫の拡大写真。1対のツノはまだはっきりしない。7月12日。

初齢 拡大

 2号ちゃん(Bライン):7月10日採卵、15日〜17日チルドゆうパック、18日孵化。卵の期間は郵送中を除いて5〜6日。

↓初齢幼虫達。中央上の緑色で首元が明るい個体は脱皮が近い。Bライン、7月21日。

初二齢

・Aライン(初齢で輸送):産卵21卵→孵化17(81%)→生存5(29%)+死亡5+行方不明7

・Bライン(卵で輸送):産卵34卵→孵化27(79%)→生存23(85%)+死亡3+行方不明1

 行方不明は★になって干からびたのち、気付かれないまま幼虫の糞と一緒に処理されたか。孵化率はどちらも8割程度で差はなが、初齢生存率には大きな差がついた。卵で2日程度の冷蔵は問題ないようだが、初齢の虚弱な変温動物に冷蔵輸送では体力が持たなかったのだろう。

 とはいえ①常温ゆうパックだと暑さで全滅だろうし、②飛行機の機内持ち込みは帰宅中の熱タヒリスク+機内持ち込み時に揉める可能性(法律上は問題ないはずだが)がある。卵でチルドゆうパック輸送する方が安全だと思われるので、孵化しないような温度管理をする必要があったようだ。滞在2週間が長すぎるだけでは?(゚∀゚)

初令から3令まで

↓初齢(1番右)と2齢。Aライン、7月21日。この時点ではAラインは2齢が8割、Bラインは全て初齢で、Aラインの方が成長がはやい。そろそろ琉球エノキが萎れてきた頃。

2齢

↓2齢後期の幼虫。Bライン、7月26日。

2齢 脱皮直前

↓脱皮直後の3齢幼虫。Bライン、7月26日。

3齢初期

・Aライン:5匹全員生存。

・Bライン:23匹(初齢)→20匹(2齢)→18匹(3齢)。

 Bラインは、エノキへの食いつきが悪く低成長な個体が下位から順に落ちてしまったような印象。Aラインでは、輸送後に生存している個体=琉球エノキへの食いつきが問題なかった個体と考えられ、生存率がBラインより高くみえるのは妥当か。ただ、Aラインは琉球エノキからエノキへ餌を変更した時に、古くなった琉球エノキの葉に固執している様子で、成長速度はBラインに追いつかれてしまった。食草の途中変更は避けたほうが無難と思われる。

4齢から終齢まで

↓プリンカップ蓋の上で脱皮して4齢に。Bライン、7月31日。

4齢初期

↓脱皮間近の4齢幼虫。Bライン、8月3日。

4齢後期

↓同個体の御尊顔。顔の模様は黒で、おでこに終齢幼虫の顔が透ける。

4齢 顔

↓同個体は8月6日時点では動き回っていたので、終齢幼虫への脱皮は8月5日と思われる。Aラインは脱皮直前の4齢幼虫はいないので、この時点では成長が逆転している。

終齢

↓御尊顔。顔の模様は緑色。

終齢 顔

↓1日でご覧の有様。めっちゃ食うじゃん。8月9日。

終齢 食事量

↓長さ4cmくらい。

終齢 4cm

↓ふとましいおみあし(腹脚は脚ではない)。

終齢 腹脚

終齢から前蛹・蛹化まで

・ガットパージ&前蛹。8月11日。翌日蛹化。

※ガットパージ:Gut(腸) purge(綺麗にする)。蛹になる前に腸内の便や水分など不要物を排出する。アゲハチョウでは水様便になることが多いみたいだけど、アカボシゴマダラは普段の便とあまり変わらず、なんとなく分かるかな〜?くらい。

↓上側はガットパージ前、下側がガットパージ後。お尻の糸の貼り方が違うので、前蛹ってことでいいかな?

終齢と前蛹

↓下側から光を当てると腸内容物がないので透けて見える。

前蛹を透かしてみる

↓蛹化(別個体)。

蛹

 蛹はぶら下がりタイプ。プリンカップ飼育だとフタにぶら下がってしまうので、終齢5日目からえのき苗に多頭飼育の方が良かったかもしれない。

蛹の背側

・Aライン:4齢5→終齢5→前蛹5:蛹化5

・Bライン:4齢18→終齢17(-1)→前蛹14(-3):蛹化14

前蛹2匹

↑普段の脱皮より前蛹・蛹化で落ちる。蛹化できる個体でも、下側の個体のように腹脚が壊死か感染かで黒くなっている?ような個体もちらほら。

 原因は不明。幼虫が糸を吐きながら移動→狭めの容器だと昔吐いた糸が腹脚に引っかかる→傷から感染して壊死?。加齢して大きくなり移動距離が増えたことと、終齢で症状が出現しはじめたことで矛盾はしないけど…。

 来期は広めのケースで多頭飼育→ガットパージ前からえのき苗に移動して蛹化、で比較してみたい。が、万が一にも脱走が許されない種なので、屋外で袋掛け飼育も難しいしどうしたものか。

成長記録まとめ

 25〜26℃管理で、Bライン最速個体の記録は以下の通り。最遅個体の蛹化が8月26日。

  • 孵化:実質6日(〜7月18日)
  • 初齢から2齢へ:4日(〜7月22日)
  • 2齢から3齢へ:4日(〜7月26日)
  • 3齢から4齢へ:5日(〜7月31日)
  • 4齢から終齢へ:6日(〜8月5日)
  • 終齢から前蛹へ:6日(〜8月11日)
  • 前蛹から蛹へ:1日(〜8月12日) (合計32日

 蛹化時点でズレが2週間。個体差が各ステージ1〜2日程度ありそう。平均な成長速度は下記?。

  • 孵化:7日
  • 初齢:5日
  • 2齢:5日
  • 3齢:6日
  • 4齢:7日
  • 終齢:7日
  • 前蛹:1日 (合計38日

まとめ

初齢よりも卵で輸送する方が安全

食草の変更は避けた方が無難

・2齢〜終齢はそれなりに丈夫だが、終齢終期〜蛹化のタイミングで落ちてしまう個体が増える。

・430ccプリンカップ個別飼育よりも大ケースで多頭飼育の方が、幼虫に優しい…かもしれない。

採卵から蛹化まで40日程度(25〜26℃管理)

次は蛹化から羽化まで

コメント

タイトルとURLをコピーしました