スジブトヒラタクワガタ 採集

スジブトヒラタ ペア スジブトヒラタクワガタ

見た目は綺麗だけど、よく見るとダニ天国(´・ω・`)

スジブトヒラタクワガタの採集

概要

スジブトヒラタ ペア

 スジブトヒラタクワガタ。学名はDorcus metacostatus。上翅の明瞭な8本のスジが特徴で、大型個体でも上翅に明瞭なスジがあるDorcus属は世界でもスジブトヒラタだけらしい。

 奄美諸島に生息。アマミヒラタよりも昔に奄美へ辿り着いて進化したと考えられているようで、本土のヒラタクワガタやアマミヒラタの仲間(Dorcus titanus)とは別種。

採集

 採集方法は王道を征くバナナトラップ。街灯にはあまり来ないらしい。

 木の根元付近〜高さ1mくらいに掛けたトラップに良く来ていた。地面に横倒しの倒木に掛けたトラップにも来ていたが、長竿で樹上に掛けたトラップには来ていなかったので、おそらく林内を歩いて移動しているのだろう。

 アマミノコギリよりは発酵の進んだ状態が好みの様子。飼育中も新品ゼリーより別種の食べ残しの方に付いている気がする。

※筆者は①バナトラをクール便で送ったこと&②アルコール度数25度の焼酎につけたためドライイーストによる発酵が止まってしまった?ことが原因で、採れ始めたのは7月6日から(トラップを掛けてから4日)でした。滞在日数が短い人は気をつけて。

 林道に接する木に掛けていたがあまり採れず、勇気を出して林道から少し入った(原付のライトが見える範囲で)ところにバナトラを掛けたら採集数が増えたので、湿度高めの環境が良いのだろう。みんなしてバナトラの裏側や内部に潜り込むのでベトベト&ダニまみれorz。

 以上から、①発酵の進んだバナトラを、②地表の湿度が高めな環境で、③発生木まで匂いが届く距離の④歩いて登れる低い位置に、⑤バナトラまわりに引き篭もりやすい環境を作って仕掛ければ採りやすいのでは?と予想。

他の奄美クワガタ四天王♀との見分け方

↓Q:いつもの写真。どれがスジブトヒラタでしょう?

奄美クワガタ四天王♀

↓例によって前脚の形を見る。

スジブトヒラタとアマミノコギリ

↑左がスジブトヒラタ、右がアマノコ。前脚が内側にカーブしているのはアマノコ、アマミヒラタ、スジブトヒラタの3択。前脚のトゲが外側に強く張り出しているのがアマノコ、ギザギザ程度なのがスジブトヒラタorアマミヒラタの2択。次に、前胸背を見ると、スジブトヒラタは前胸背がザラザラ(↓右側アマミヒラタはツヤツヤ)。

アマミコクワとアマミヒラタ

 もし前脚が欠損している場合、スジブトヒラタとアマミノコギリを判別するには上翅をみる。

↓スジブトヒラタの上翅のスジは、点刻が周りより薄い部分。

スジブトヒラタの上翅

↓アマノコの上翅のスジは、点刻(つぶつぶ)の密度が濃い部分。

アマミノコギリの上翅

↓左から2番目がスジブトヒラタ。

奄美クワガタ四天王♀

サイズ感

図鑑:♂ 25〜66mm、♀ 27〜37mm。

野外:♂ 22.7〜70.1mm、♀〜42.7mm。

飼育:♂〜76.4mm、♀〜53.4mm。

↓筆者:♂ 51.5mm、♀37.0mm。

スジブトヒラタペア

 林道付近での採集がメインだったのでサイズはお察し。♂は平均40mm弱、♀は平均30mm程度でした。Wikiでは♂40〜50mm程度が多いとなっているので、もっと林の中に入ればサイズは伸びたかもしれない。

 野外レコードは70over、ヤベェ。♂の飼育レコード76越えもヤベェ。♀の飼育レコード53.4はもはやイメージが湧かないんだが(゚∀゚)。

まとめ

・奄美が世界に誇る珍しい形のヒラタクワガタ(普通種)。

・♀の判別は、①前脚が内側に曲がり、トゲトゲが強くは張り出さない、②前胸背がザラザラ。

・「サイズを気にしなければ」バナナトラップで採集は容易。発酵の進んだものを地面近辺に掛ける。

次は産卵セットについて

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