ククク…奴は奄美クワガタ四天王の中でも最普通種( ✌︎’ω’)✌︎
アマミノコギリクワガタの採集
概要

アマミノコギリクワガタ。学名はProsopocoilus dissimilis dissimilis。Prosopocoilus(ノコギリクワガタ属)dissimilis(アマミノコギリクワガタ)の原名亜種。トカラ列島、徳之島、沖永良部島、沖縄、久米島、伊平屋島にそれぞれ別亜種が生息。奄美大島産の個体は体色が黒く特に大型になりやすいと言われている。
なお、本土のノコギリクワガタ(Prosopocoilus inclinatus)とは別種。♂の判別ポイントは頭楯の形で、アマミノコギリは二又リーゼント状に、本土のノコギリは逆U字になる。♀は上翅にスジがあるので判別は容易。画像は「昆虫の図鑑 採集と標本の作り方 増補改訂第2版」p153より。

↓アマミノコギリの頭楯を拡大

↓オスはサイズによって大アゴの形状が変わる。1番左♂が66mm、1番右♂が30mm。

↓稀(0.5%〜1%程度?)にモザイク状に黄土色の体色変化が見られることがあり、「金粉」個体と呼ばれている。

↓水やバナトラ汁に濡れると分かりにくくなる。現地で何匹かは取りこぼしているんだろうなorz。

↓♂2匹の拡大写真。翅だけじゃなく脚も色違い。

↓飼育下での金粉個体発生とか、金粉形質を固定できたみたいな話はネット上では見つからなかった。ので、金粉♂♀を掛け合わせてブリードしようと思っていたら♀32mmが輸送後2日で召されましたorz。何か情報あれば教えてください(*’ω’*)。

採集
ハブ怖いよ〜的なノリで、風通しの良さげなところに長竿でバナトラをかければ昼夜どちらでも来る。「サイズに目を瞑れば」採るのは簡単。ついでにフタオチョウやアカボシゴマダラも来てうまあじ。
他の奄美クワガタ四天王♀との見分け方
奄美のクワガタ四天王の♀は4種とも上翅にスジがあるので、見分けるのは大変。
↓Q:どれがアマミノコギリでしょう?

↓まずは前脚の形を見る。

↑左がスジブトヒラタ、右がアマノコ。前脚が内側にカーブしているのはアマノコ、アマミヒラタ、スジブトヒラタの3択。前脚のトゲが外側に強く張り出しているのがアマノコ(完)。
擦れ個体で前脚が微妙な場合でも同定できる。次に前胸背を見て、ザラザラであればアマノコ、スジブトヒラタの2択。
↓最後に上翅(と頭部)を見る。アマノコの上翅のスジは、点刻(つぶつぶ)の密度が濃い部分。

↓スジブトヒラタの上翅のスジは、点刻が周りより薄い部分。

なお、アマノコの頭部はドルクスこぶなし、スジブトヒラタはこぶありだが、頭部も前胸背と同じくザラザラで分かりづらい。
サイズ感
図鑑:♂24〜79mm、♀25〜40mm。
野外:♂23.6〜80.5mm、♀〜43.2mm。
飼育:♂23.4〜82.1mm、♀〜46.4mm。
↓筆者:♂71.5mm、♀37.1mm。

♂のサイズはホントにバラバラ。♀は中央値31mm、平均値29mmくらいに感じたが、その年の気候や採集場所でも大きく変わりそう。
野外ギネスは80.5mm、すごく…大きいです…。先駆者兄貴達は皆余裕で75mm超えを採集している模様。やりますねぇ!筆者は2週間も滞在して最大71.5mm。ダメみたいですね(採集技術)。
まとめ
・♂は最大80mmを超える日本最大のノコギリクワガタ属
・♀は前脚が特徴的だが、採集時の判別には慣れが必要
・「サイズを気にしなければ」バナナトラップで採集は容易
次は産卵セットについて
↓1番左がアマミノコギリ



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